門松を忌む村
どんな伝承か
山梨県韮崎市大草町若尾では、正月に門松を立てる家がほとんどない。昔、この村の正福寺の境内にある薬師堂の薬師様が、正月の夜に小用へ出て、闇の中に立ててあった門松の葉で眼を突き、失明されたという。そのため薬師様は門松を嫌われ、村人は門松を立てなくなったと伝わる。『口碑伝説集』『甲斐伝説集』に載る、門松を忌む村の類話である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第5巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第5巻』所収の「文化叙事伝説」全104話(千葉・山梨・神奈川・埼玉・東京=関東甲信)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。