遊女若藤と炭焼又次郎の丁銀
どんな伝承か
天正のころ、京の蔵屋清次郎の娘若藤は、家計を支えるため島原の廓三宝屋に身を置いていた。清水観音のお告げに導かれ、幡多郡加茂川村の堺駄場に住む炭焼又次郎を訪ねて夫婦となる。又次郎が毎朝香の木で焼く炭を検めると、若藤はその中からおびただしい丁銀小玉を拾い出した。二人はこれを京の父のもとへ送り、やがて上京して呉服屋を開き、炭蔵屋を名乗って栄えたという。炭を焼いた山は西里み山、その跡の谷はのぼりさこと呼ばれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第12巻』所収の「文化叙事伝説」全139話(香川・徳島・愛媛・高知=四国)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。