経龍山の九百九十九個の積み石
どんな伝承か
栢谷の加屋山安立寺に高僧がいて、経龍山に一夜のうちに千個の岩を積み上げ、大きな経塚を築こうと志したという。ところが九百九十九個まで積んだところで鶏が時を告げてしまい、あと一つのところで願はかなわなかった。高僧は寺の宝をその場に埋め、山を去ったと伝わる。残された積み石は、誰が数えてもそのたびに数が合わないという。また正月元日の未明には、そこで金鶏が銀の鈴を振るような声で鳴くと語り伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。