朝日さし夕日かがやく歌の埋蔵金
どんな伝承か
伊深の奥河原田の、さらに奥にヤマンドという場所がある。そこの南天の下に黄金が埋めてあると言い伝えられ、雪が降っても積もらずに溶けてしまうという。朝日さし夕日かがやくヤマンドのこの木の下にうずめおくぞよ、という歌が残る。一説にここは古寺の跡で、釣鐘に黄金と金鶏を納めて埋めたともいう。元日の朝に限って金鶏が鳴き、その声を聞けば縁起がよいというので、村人は夜明けを待って耳を澄ませたそうだ。同じ伊深の坂ノ下付近や、三和の上廿屋の高野洞にも、よく似た文句の歌が伝わっている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
美濃加茂市史 民俗編――伝説(美濃加茂市(編)・美濃加茂市史・自治体史(民俗))
『美濃加茂市史 民俗編』所収の伝説。岐阜県美濃加茂市の伊深・太田・蜂屋・三和ほか各地に伝わる口承を採録する。