おさん狐
どんな伝承か
大阪の鴻池へ上げる船に鯛が積んであった。その船へ狐が乗っていて鯛の目玉をみな食べる。狐を見つけると、この鯛を高く売らせてやるから助けてくれという。その頃、大阪では悪い病気が流行って目玉のない鯛がみな売れ、大儲けをした。狐は翌晩も現れて千両箱をかついで帰れというので、かついで帰っていると『盗っ人じゃ』といわれたので、千両箱をほうり投げて逃げた。狐は追いかけてきて『逃げな』という。盗んだのだといった時、玉が襲われたのだといったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。