鏡餅を落として団子株となった家
どんな伝承か
鉄山の横山一統は正月に餅を搗かず、代わりに団子を作るので団子株と呼ばれる。もとをたどれば、横山株の先祖は大変な分限者で、正月には小作人が次々と鏡餅を携えて挨拶に訪れた。食べきれないほど集まった鏡餅を子供が玩具にしていたところ、誤って便所へ落としてしまい、それ以来この家の運が傾いた。そこで、正月の餅を搗かないから元どおりにしてほしいと願を掛け、以後、餅を搗かなくなったという。横山宗宰氏の家でも子供のころまで正月三が日は団子で通し、今も神へ団子を供える家があるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。