河太郎の証文
どんな伝承か
徳光の川に河太郎がいて、隣の娘に懸想して嫁に来てくれと言うので、隣の主人が腹を立て、出刃包丁を持って談判に行くと、河太郎は負けて詫び、詫証文を書いたという。それから河太郎は東小田の曲り角の河原に、竹の笹に突き刺しては毎朝鯰や鯉を置いていった。その時の証文が残っているという話だが、語り手は徳光の者と東小田の者の勢力争いの話だろうと言う。
原典より
〈高木―「河童の証文」 柳田―「河童証文松」〉徳光の川に河太郎がおったそうで、その河太郎が隣の娘に懸想して、嫁に来てくれ言いよったもんだで、隣のおっさんが腹をたてて、出刃包丁を持って談判に行ったら、河太郎が負けてしまって…—— 日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。