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三井寺の鐘

所在地滋賀県蒲生郡竜王町大字川守
年代伝承(口承)
登場蛇女、亀さん
出典日本伝説大系 第8巻

どんな伝承か

昔、亀さんという人が嫁を亡くし、子供が泣くので宮さんの境内へ遊びに行った。子供たちが小さい蛇をなぶり殺しにしているのを見てかわいそうに思い、金を与えて蛇を買い取り、川へ逃がしてやった。しばらくすると美しい嫁が訪ねてきて、乳が張るからと子に乳を飲ませ、乳のいる間、毎日世話をしてくれた。女房になってくれと頼んでも承知せず、子の乳がいらなくなると暇をもらうと言って帰る。あとをつけていくと、女は海へ飛び込み、「正体を見つけられた」と悔しがって、もう二度と来ないから、自分を思うなら大津の三井寺の鐘を撞いてくれと言い残した。それで三井寺の鐘は竜神であり、その正体は琵琶湖の中にあるという。

原典より

〈高木―「嫁ヶ淵」 柳田―「嫁ヶ淵」〉昔なあ、亀さんたら言わはったか、その嫁さんを死なしてよ、ほいでほの、子供が泣きはるさけいに、宮さんの境内遊びに行てはったんや。—— 日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))

『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。

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