巨人の足跡
どんな伝承か
長野県小県郡の依田窪地方(現上田市など)の話。でえら坊伝説はこの地方の三か所に残る。依田村御岳堂区字岩谷堂の足跡は、東は依田川に沿い、西は岩谷堂の巌壁に接して爪先が北方に向き、今は桑畑になっている。同村生田区尾野山組の字一本木と字大平にある足跡は、ともに原野の中の湿地で雑草が繁っている。でえら坊が背負ってきた岩石土塊が、縄が切れて落ちて堆積してできたのが御岳堂区の城山で、岩谷堂の両足の跡はそのときのものという。字太鼓岩のものは今は径六尺ほどの小池になっており、尾野山方面から来たときの足跡で、その折に持籠の縄が切れて土塊が落ちて堆積したのが尾野山だと伝えられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第7巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第7巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全97話(愛知・岐阜・長野・静岡=中部)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。