三度消えた社殿と川底の白石
どんな伝承か
小矢部市の福町に諏訪神社がある。正親町天皇の天正年間のこと、大地震のあった翌朝、一人の船頭が川の中に白い石を見つけて引き上げると、その表面に諏訪大明神と刻まれていた。驚いた船頭は、さっそくこの町に社殿を建てて祀ることにする。船頭たちが汗を流して建て上げたが、社殿はいつの間にか消え失せてしまった。建て直してもまた消える。三度建てて、三度とも消えた。そこで石造りの社殿を計画して仕上げたところ、以後は消えることがなくなった。町の人々もみな不思議なことだと語り合ったという。
原典より
小矢部市福町に諏訪神社がある。—— 日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第6巻』所収の「文化叙事伝説」全44話(福井・富山・石川=北陸)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。