雑煮食わず
どんな伝承か
福井市の旧足羽郡社村のある家では、正月に餅を食べなかった。昔、戦のときに落ち武者をかくまったが、欲にくらんで敵の手に渡してしまった。その武士は家人に、自分を売った報いとして正月にもし餅を食べれば祟りがあると言い残した。それで家人は正月でも餅を食べなかったという。後年、女中が不審を抱いて正月に餅を煮たところ、鍋から白蛇が這い出て自在の上へ上がったと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第6巻』所収の「文化叙事伝説」全44話(福井・富山・石川=北陸)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。