狐の宝
どんな伝承か
新潟県中蒲原郡津川町に伝わる昔話。ある山中に悪い狐が住んで村の者を困らせていた。話を聞いた寺の和尚は油揚げと自分の衣を持って狐の穴を訪ね、宝物と取り替えさせた。衣を着て油揚げ屋へ行った狐は見つかって棒で追われ、騙されたと悟る。狐は和尚の家の婆に化けて寺を訪ね、宝物を見せてくれと頼んで取り返した。和尚は今度は烏帽子に直垂の太夫に扮し、正一位の位を名乗って役立たずだと狐を叱り、宝物を差し出させると正体を明かして寺へ持ち帰ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第1巻』所収の「文化叙事伝説」48話(北海道・青森)を収める。各話は伝承地を市町村〜字レベルまで明記し、例話・類話・文献を備える。