41:身長二尺八寸虫ばかり食べている三十女
どんな伝承か
明治十五年頃、越後国東蒲原郡津川の四間町に、年は三十歳に近くなっても身長がわずか二尺八寸しかない女がいた。手足は子どものように小さかったが、腹だけはすばらしく大きく、まるで妊娠でもしているようにふくれ上がっていた。そして平常は決して飯や野菜を食べず、常に芋虫、みみず、土鼠、百足、蟻といった不気味な虫類ばかりを食べて生きていた。冬になって虫類がいなくなると、やむを得ず生豆ばかりを食べていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪奇集成-明治大正昭和篇(富岡直方編著・日本怪奇集成・昭和初期(推定昭和2-3年))
明治・大正・昭和の怪奇譚(日本怪奇集成)/生首と幽霊の怪/狐狸のいたずら/怪盗と世相の怪異/各時代の不思議な事件