膝や肘が逆に曲がる奇児
どんな伝承か
昭和三年九月九日、岐阜県羽島郡笠松町の山田伝三の三男伝一(仮名、一歳)は、膝が前方に折れ曲がり肘関節も通常と逆に曲がるという、医学界でも稀な畸形児であった。両親は不憫に思い、愛知医科大学で診察を受けたのち、岐阜県立病院へ手術を乞いに来た。X線撮影を行った外科長の小林博士は「膝関節の丸い骨が発育不完全で、あるかないか見分けにくい程度」「手の折れ曲りも普通の人とは逆にできている」と語り、治りにくいため手術を断り、両親を諭して引き取らせたという(大阪毎日新聞)。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪奇集成-明治大正昭和篇(富岡直方編著・日本怪奇集成・昭和初期(推定昭和2-3年))
明治・大正・昭和の怪奇譚(日本怪奇集成)/生首と幽霊の怪/狐狸のいたずら/怪盗と世相の怪異/各時代の不思議な事件