白隠が名づけた山之上の富士
どんな伝承か
白隠禅師が山之上の岩滝山にこもって修行していたころ、あたりに故郷の駿河の富士によく似た形の山があった。禅師はその山を富士山と名づけ、浅間神社を祀ったという。白隠は翌年には郷里へ帰ってしまったが、それ以来、山之上の村人たちのあいだにひとつの習わしが生まれた。毎年四月十九日の夜、白隠ゆかりの賑済寺に集まって一夜を明かし、翌二十日に山之上富士へ登って浅間神社に参拝するのである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
美濃加茂市史 民俗編――伝説(美濃加茂市(編)・美濃加茂市史・自治体史(民俗))
『美濃加茂市史 民俗編』所収の伝説。岐阜県美濃加茂市の伊深・太田・蜂屋・三和ほか各地に伝わる口承を採録する。