意識として来ると信じたサンタクロース
どんな伝承か
おもちゃは夜になると動き出すといった本の話を、幼い清田はすぐに信じた。サンタクロースも小学六年の初めごろまで信じていた。欲しい物を父に告げると、父がこっそり買って寝ている枕元に置いてくれたが、清田はサンタを肉体を持つ一人の人物ではなく、こちらが意識を向けると向こうからも意識がやって来て贈り物を置いていく存在だと考えていた。ある年、父に言うのを忘れたまま心の中で強く願ったミニカーのサーキットのセットは届かず、三角帽子とお菓子だけだった。腹を立てて父に訴えると大笑いされ、サンタを信じるのをやめたという。
原典より
こっちが意識を与えると、向こうからも意識が来て、それで置いていくんじゃないかっていうふうに思ってたわけ。—— サイキの海へ――超能力をめぐる対話(清田益章・宮内勝典・清田益章・超能力・1986年(昭和61年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
サイキの海へ――超能力をめぐる対話(清田益章・宮内勝典・清田益章・超能力・1986年(昭和61年))
『サイキの海へ――超能力をめぐる対話』は、宮内勝典と清田益章が一九八六年に交わした対談をまとめた本である。スプーン曲げで知られた清田の幼いころと超能力少年としての歩み、テレビ番組でインチキと報じられた事件、アメリカの大学での念写実験、病気治し、ロックや心理学への関心を率直に語り合う。宮内が出会いを記した序文に始まり、東京・雑司が谷で行った対話を小見出しで区切って収め、沖縄や石垣島のシャーマンに触れた宮内の結びで閉じる。