荒俣川の渡渉で発見した小仏像
どんな伝承か
宿平は荒俣沢の行きどまりにあり、尾神岳と兜巾山の山裾にさえぎられて鵜川盆地は見えず、眼下に頸城の山野がみえる。昔はここに人が住んでいたといい、里が拓けてくると吉川町川谷に三軒、鵜川上野に三軒が移り住んだという。宿平へ行くには六度川を渉らなければならず、赤蝮・黒蝮がうじゃうじゃいるといわれた。明治の中頃、上野の孫市(屋号)の妻が荒俣川を渡渉していると、わらじの間に小石がはさまった。荷物をおろしてよく見ると、それは小仏像であったという。その後、高原田の三の助(屋号)の妻も同様に小仏像を発見し、それぞれの家に祀っている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史・自治体史(民俗))
新潟県柏崎市の信仰と俗信を網羅する。