榎・梨・柳の上方詣り
どんな伝承か
柏崎にはある年三年続けて芽の出なかった榎・梨・柳の三本の名木の話が伝わる。人々が枯れたかと惜しんでいたところ、ちょうどその三年のうちに村の有力者三人が上方見物と伊勢参りに出かけた。京都の宿に泊まった際、宿の主人から「あなた方と同姓同名の人がつい先日泊まって出たばかりだ」と告げられ、一行は驚いて行き先を尋ねたが「まだ旅を続けるとだけ言って出かけた」という。果たして三年目の春、三本の木から青々とした芽が萌え出し、名木たちが上方見物をしていたのだろうと語り伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史・自治体史(民俗))
新潟県柏崎市の信仰と俗信を網羅する。