笹葉の聖天と酒盗み寺男
どんな伝承か
西本町の遍照寺の聖天様は流行病を防いでくれるといわれ、ゴショデンさんと呼ばれて信仰されていた。この聖天様には次のような伝えがある。遍照寺三十三代住職憲精の折、酒好きの寺男が聖天様にあげる酒を買いに行った。帰り道、酒の香に誘われてとうとう全部飲んでしまい、徳利に水を注ぎ、笹を御酒口にさして知らん顔をしていた。ところがその晩、寺男は高熱を出し、「聖天様御勘弁下さい」とうわ言を言ったので和尚に判った。和尚が寺男を責めると、聖天様があらわれて「さっき笹藪で寺男から飲ませて貰ったから、そんなにせっかんするな」といったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史・自治体史(民俗))
新潟県柏崎市の信仰と俗信を網羅する。