幡多郡の七人ミサキ
どんな伝承か
高知県の幡多郡などでは、溺死人は七人ミサキになり、七人を誘い殺すまで成仏できないなどという。同じ県の鵜来島では、七人ミサキは常に七人で、新たな犠牲者が一人出ると、先にミサキとなっていた者が一人抜けて仏になるといわれた。変死者は岡山県などでもミサキが取りついたためとして非常に恐れられ、墓に供えた物を鳥が取らないのをミズノコがあがらぬといって忌む。その一方、漁師が海上で出あう水死体をエビスとして喜び迎える風も存している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・昭和(民俗学))
民俗学者・最上孝敬『霊魂の行方』。日本各地の葬送習俗を実地調査し、死者の霊魂がどこへ行きどう処理されるかを論じた葬送民俗研究の集成。