清水町の交差竹依代
どんな伝承か
和歌山県有田郡清水町では、霊の依代であるカリヤに、竹二本を十字に組んだり、弓形に交差させて地面に刺したものが用いられる。旅の要具とみられる蓑・笠はほとんどすべての事例に見られ、和歌山県の例ではさらに草鞋や杖や布の袋が加わり、握り飯・果実・菓子などの食糧も加わる。送り出し先はほとんどが村はずれで、送り出す時刻はほとんど深夜、早暁の朝六時というのが一例あるのも珍しいという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・昭和(民俗学))
民俗学者・最上孝敬『霊魂の行方』。日本各地の葬送習俗を実地調査し、死者の霊魂がどこへ行きどう処理されるかを論じた葬送民俗研究の集成。