大川山の使い姫を射て天狗に裂かれた山伏
どんな伝承か
浄仙院という山伏が野田小屋に泊まっていたとき、鹿は大川山の使い姫であるから射ってはならない、という夢のお告げを受けた。しばらくして山を歩いていると、燈台角の大鹿に出くわす。あまりの大きさに告げのことを忘れ、山伏はこれを射殺してしまった。その年の暮れ、浄仙院が氏神へ燈明を上げに行くと天狗があらわれ、山伏の股を引き裂いて桜の木に引っかけたと伝えられている。
原典より
野田小屋へ浄仙院という山伏が泊まっていると、鹿は大川山の使い姫だから射ってはならないという夢告げがあった。—— 新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗))
香川県(讃岐)の昔話と伝説を網羅する。第一章昔話は、炭焼長者・天道さん金の鎖・狐女房・大歳の火・産神問答(虻にのみ/滝の宮のヨサの宮さん)・親棄山・童子丸・弘法機・継子話・お大師さんとぼた餅・物言う亀・米倉法師・猫又・こぶ取り爺・屁こき爺・蛇聟入・かにの報恩・浦島太郎・竜宮童子・肉付面・子育て幽霊・鷲の育て子・亀の聟入など五十九話を語り手付きで収める。