牛を癒したミコトと長浜の楫取り明神
どんな伝承か
スサノオノミコトが船で長浜の沖を通っていたところ、船頭が病にかかったため宇津江へ上陸した。しかし船頭は亡くなり、楫取り明神として祀られたという。ミコトが滝の宮へ来てみると、そこは広々とした放牧地で牛が遊んでいたが、なかに病んだ牛がいたので、薬草を煎じて飲ませたところ元気になった。ヤッコダニという地名は薬草谷がなまったものだといい、この谷の草を食べさせると丈夫な牛に育つとも言われる。ミコトは山を下って都へ帰り、滝の宮の八坂神社にはそのミコトが祀られている。
原典より
スサノオノミコトが船に乗り長浜の沖を航行していると、船頭が病気になり宇津江に上陸した。—— 新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗))
香川県(讃岐)の昔話と伝説を網羅する。第一章昔話は、炭焼長者・天道さん金の鎖・狐女房・大歳の火・産神問答(虻にのみ/滝の宮のヨサの宮さん)・親棄山・童子丸・弘法機・継子話・お大師さんとぼた餅・物言う亀・米倉法師・猫又・こぶ取り爺・屁こき爺・蛇聟入・かにの報恩・浦島太郎・竜宮童子・肉付面・子育て幽霊・鷲の育て子・亀の聟入など五十九話を語り手付きで収める。