口から火を吹く女を済度した一字一石の塚
どんな伝承か
法然上人が滝宮へ向かう道すがら、口から火を吐きながら宙をさまよう女に出会い、救ってほしいと願われた。上人は人々に小石を集めさせ、三部経の二万六千余字を一字ずつ石へ書き写させて塚を築くと、七日のあいだ経を読み続けた。読経が終わろうとするころ、炎を吐いていた女はようやく天へ昇っていった。以来、畑田の里は静けさを取り戻したと語り伝えられている。
原典より
法然上人が滝宮へ行かれる途中、女人が口から火を吹き宙に迷うのを済度して欲しいと頼まれた。—— 新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗))
香川県(讃岐)の昔話と伝説を網羅する。第一章昔話は、炭焼長者・天道さん金の鎖・狐女房・大歳の火・産神問答(虻にのみ/滝の宮のヨサの宮さん)・親棄山・童子丸・弘法機・継子話・お大師さんとぼた餅・物言う亀・米倉法師・猫又・こぶ取り爺・屁こき爺・蛇聟入・かにの報恩・浦島太郎・竜宮童子・肉付面・子育て幽霊・鷲の育て子・亀の聟入など五十九話を語り手付きで収める。