闇峠の怪火と幽霊
どんな伝承か
越中富山の薬売り源八が大和国の闇峠にさしかかったとき日が暮れた。心細く歩いていると鞠ほどの大きさの火の玉が近づき、二つに割れて女の泣き声とともに女の姿が現れる。続いてまた火の玉が来て二人の男となり、女を奪い合って刀を抜いて刺し違え、女の上に倒れ伏す光景を源八は見たという。『太平百物語』が伝える話である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
暮しの中の妖怪たち(岩井宏実・岩井宏実・民俗学・昭和(現代民俗学))
民俗学者・岩井宏実による妖怪事典『暮しの中の妖怪たち』。日本各地の妖怪を暮しの空間(山・海・道・家・屋敷)ごとに、約六十項目にわたり具体例とともに解説する。