走り出した馬頭観音
どんな伝承か
昔、東漸寺の馬頭観音が走り出したという話が取手市寺田に伝わっている。岡田庄右衛門と与右衛門という二人が境内で遊んでいると、三つの首を持つ人が白馬に乗り、東の方へ走り去っていった。あとで見ると、境内には馬の足跡が残っていた。堂宇へ行ってみたところ、閉じてあるはずの扉が三尺ばかり開いていたという。不思議なこともあるものだと語り伝えられている。なお同じ東漸寺の境内には、観音堂の前を馬で通ると必ず落馬するというので、堂から道が見えないよう目隠しに植えたと伝える大銀杏もある。
原典より
「昔、東漸寺の馬頭観音様が走り出したちゅう話だ。—— 取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史・自治体史(民俗))
『取手市史 民俗編2』第四〜六節所収の伝説・不思議な話・祟り。茨城県取手市に伝わる口承を採録する。