作ってはならない畑の作物
どんな伝承か
北本には、特定の作物を屋敷の畑で作らないと定めた家がいくつもある。花ノ木の蓮見家はトウモロコシを、北中丸の加藤家では空豆、ほうれん草、さやえんどうを、下石戸下の伊藤家ではカボチャをそれぞれ作らない。いずれも自分で育てないだけで、人からもらって食べる分にはかまわないという。このほかミツバやアズキ、ゴボウを禁じられてきた家もある。同じ北中丸には、鳩やうなぎのような長いものを口にしない家、白い鶏や犬を飼わない家もあり、こちらは氏神が嫌うからだと説明されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北本市史 第6巻(民俗編)――伝説(北本市(編)・北本市史・自治体史(民俗))
『北本市史 第6巻(民俗編)』第十一章所収の伝説。埼玉県北本市に伝わる口承を採録する。