節分に十万のダルマを焼く寺
どんな伝承か
役目を終えたダルマを寺で焼く行事が各地にある。長野県岡谷市小井川のダルマ堂では二月七日と八日のダルマ祭の日に焼却式を行い、数千個のダルマの山が消防自動車と警官の立ち会いのもとで焼かれる。足立区の西新井大師でも昭和十五年ごろから同じようなダルマ供養を節分に営んでおり、昭和三十五年に焼いたダルマはおよそ十万個はあっただろうと新聞は報じた。一世帯に一個としても十万世帯、その一つ一つに願いが込められていたことになる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の迷信(今野圓輔・今野圓輔・民俗学・昭和(高度成長期))
民俗学者・今野圓輔が高度成長期の日本に残る迷信を社会派ルポとして告発・分析した一冊。序章では、静岡県掛川市で異性双生児を畜生腹と恥じた母親の母子心中事件、青森県三本木市でキツネ落としと称して女を火あぶりにした殺人事件など、迷信が現代も殺人・心中を生む『黒い習俗』を突きつける。