海中から怪火が現れ陸へ移り来るのを龍宮の灯明と称する龍灯
どんな伝承か
龍灯とは、海中から怪火が現れて陸上へ移って来るものである。民間ではこれを、龍宮から灯明があがるのだと言っている。その中でも最も名高いのが、宮嶋七不思議の第一に数えられている龍灯である。同じような龍灯は諸方にもあり、磐城の平の赤井岳の龍灯は東北で広く知られ、隠岐の焼火山では大晦日の夜に海上から灯明が山上へ登って来ると言われる。越後の米山、越中の眼目山、土佐の蹉陀岬などにも龍灯の話がある。害もなく利もない迷信の例として挙げられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
迷信の諸相・宗教の真相(井上円了・明治(妖怪学))
『妖怪博士』井上円了による『迷信の諸相・宗教の真相』。迷信を道理に背くことを誤って信じる心理と定義し、妖怪学の立場から全国を巡遊して各地の迷信を実地に報告・批判する(迷信打破)。