竜宮の門で追い越された女
どんな伝承か
『遠野物語拾遺』には、佐々木鏡石の友人だという人物の話が載っている。大病であるとき息を引き取ったその人は、絵に描かれた竜宮のような門を見つけ、急いで駆け寄った。ところが門番らしい者に阻まれ、どうしても中へ入れてもらえない。そこへ近所の女を乗せた車がすさまじい勢いで走ってきて、そのまま門をくぐり抜けていった。悔しがって見ているうちに、周りの者に呼び戻されて息を吹き返したという。あとで聞くと、車で通り過ぎた女はちょうどその時刻に死んでいた。柳田国男が鏡石から聞き書きした話だが、著者は同時刻の符合をそのまま信じるわけにはいかないとみている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション・平成)
トム・ソーヤーの変身・オメガプロジェクト・色を聴く(共感覚)・クンダリニー覚醒・時間なき世界・光の存在/光の世界・星への旅・体外離脱とは何か・脳と心の関係・シルヴィウス溝・死のリハーサルなど全章にわたり、臨死体験者の証言(弟の気持ちを知る・ベトナム帰還兵・登山家の奇跡)と、ムーディやケネス・リングらの研究、脳科学的解釈を縦横に検討。