意のままに抜け出す女性の恍惚
どんな伝承か
東京都多摩市のN・Mさんは、意のままに体外離脱ができる人である。以前から寝入りばなに自然と離脱が起き、怖くて早く眠ろうとしていたが、モンローの本を読んで恐れる必要はないと知り、楽しむようになった。横になったまま頭の後ろへ下がると中身だけがすっと抜け、好きな所へ出かけられる。離脱中には性の快感をしのぐほどの恍惚を覚えることもある。ただ、夜に故郷の空を飛んだのに景色は昼だったり、眠っているはずの友人が起きていたりと、現実と食い違うことも多い。友人の机の上の物を当てる実験も失敗し、いまは脳の中の現象ではないかと考え始めているという。
原典より
また、体外離脱中に、この世のものとは思えないエクスタシーを感じることがある。—— 臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション)
『臨死体験(立花隆)』は、立花隆が著したノンフィクションである。一九九一年三月放送のNHKスペシャルのための取材を出発点に、日本と欧米の体験者の証言、キュブラー・ロスやムーディら研究者への聞き取り、「文藝春秋」連載中に寄せられた体験談を収める。体外離脱、光の体験、文化による体験の差、感覚遮断や脳の仕組みを章ごとに論じ、末尾で現実体験説と脳内現象説を比べたうえで、著者は基本的に脳内現象説に立つと述べる。