暴力団と組んだ行者の三度のお祓い
どんな伝承か
東京の多摩市で、銭湯のそばに化粧品と小間物の店を営むHさん夫婦は繁盛していたが、暴力団員風の男三人が来て長居してから客足が急に途絶えた。数日後、霊能の行者を名乗る男が現れ、店に不成仏霊が五百体も集まっていると告げた。翌日、行者は巫女風の女性二人をサニワとして連れて来て、シャッターを降ろした店内で二人が泣き叫び倒れ込む降霊を見せ、三十万円を受け取った。客は一時戻ったが、四か月後にまた暴力団員が現れ、お祓いは計三回、総額九十万円に及んだ。相談を受けた著者は、行者が暴力団員を送り込んでいた手口だと見ている。
原典より
暴力団員をいやがらせと予備営業を兼ねて使い、仕上げはじっくり脅しと降霊現象で金をせしめる。—— インチキ霊能力者にダマされるな(松林秀豪・霊感商法・批判) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
インチキ霊能力者にダマされるな(松林秀豪・霊感商法・批判)
『インチキ霊能力者にダマされるな』は、松林秀豪が著した霊感商法への警告の書である。著者のもとで行う「心霊110番」に寄せられた苦情相談をもとに、天国行きの切符や水子霊を持ち出す高額の請求、誓約書による責任逃れ、ドライアイスや映像を使った演出など、霊能相談をめぐる被害の手口を実例で示す。「こんな手口でダマされた」「霊能力とはどんなものか」「インチキと本物の見分け方」の三章に、ダマされないための十カ条とあとがきを添える。