昭和二十五、六年頃、私が入院していた小諸療養所で、手
どんな伝承か
昭和二十五、六年頃、小諸療養所に入院していた宗武朝子は、同室で療養していた三十歳前後の巡査の体験を伝えている。その巡査は手術後、一時危篤状態に陥った。意識を失っている間、川をどんどん渡っていくと、向こう岸から誰かが自分を呼ぶ声がした。よほど渡っていこうかと思ったが、渡りきらないうちに気が付いたという。回復した後、本人がこの体験を語った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。