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丸ノ内線で足を投げ出した男

所在地東京都文京区(新大塚駅)
年代現代
登場
出典現代民話考 ― 偽汽車

どんな伝承か

池袋に勤めるN氏が地下鉄丸ノ内線で出会ったできごと。夕方の混雑が引いたころ新大塚から乗り、離れた空席へ向かう途中でつまずいた。振り返ると、細い縦縞のスーツに茶色のサングラスをかけた粋な男が、通路の真ん中まで両脚を投げ出している。わざとであるのは明らかで、その後もサラリーマンが転びかけ、老婦人がつまずいた。やがて目立たない会社員風の男が正面に立つ。御茶ノ水にさしかかったとき短い悲鳴が上がり、会社員は別の車両へ去り、粋な男は脚を閉じて必死に天井を見つめていた。東京駅に着くと、内股のままこっそり降りていった。

原典より

自分の所から二十里ほどの後藤野の話。—— 現代民話考 ― 偽汽車(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和〜平成) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 偽汽車(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和〜平成)

松谷みよ子『現代民話考 ― 偽汽車』を小話単位で全525話収録。汽車・船・自動車などの乗り物にまつわる現代の民話・怪談を全国から採集。狐狸が汽車に化ける偽汽車、船幽霊、タクシーに乗る幽霊などを地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明359話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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