盆の夜に町を歩く骸骨女
どんな伝承か
安永七、八年ごろの話。七戸では盆の晩になると、骨だけの女がカタリカタリと音を立てて町なかを歩いたという。生前は器量が悪いと言われ続けた女で、死んで骸骨になってみると姿かたちが揃っていたので、それを人に見てもらいたくて出てくるのだと語られた。悪さの過ぎる骨女は、徳の高い僧と行き合うとその場でカタカタと崩れ落ちてしまう。好物は魚の骨をしゃぶることだが、盆のうちは魚を口にしない、慎み深い女なのだとも伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
東北怪談の旅(山田野理夫・昭和49年(1974年)頃)
東北怪談の旅(山田野理夫)/飢饉の非業の死と怨念/巫女(イタコ)の口寄せ/座敷童子・河童の怪/東北各地の幽霊伝承