吐物が炎となって燃える
どんな伝承か
大正六年、岐阜市の某中等学校に勤める教師の妻は死児を産んだのち重病となり、庭先へ胃の中身を吐いた。吐物の中に紫金色をした梅干の核ほどの物があり、それが突然発火して三尺余りの炎を上げて燃え上がった。夫婦は茫然と眺めるばかりで、良人がバケツで水を運んでようやく火は消えた。これと同時にもう一つの奇現象が起きたと伝えられ、霊の力の現れとされた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪奇集成-明治大正昭和篇(富岡直方編著・日本怪奇集成・昭和初期(推定昭和2-3年))
明治・大正・昭和の怪奇譚(日本怪奇集成)/生首と幽霊の怪/狐狸のいたずら/怪盗と世相の怪異/各時代の不思議な事件