白菊と自休が身を投げた稚児ヶ淵
どんな伝承か
江ノ島に鎌倉時代から伝わる稚児ヶ淵の伝説である。建長寺の修行僧自休は、江ノ島へ参る道で相承院の稚児白菊とすれ違い、その美しさに心を奪われた。名を聞いて以来、何度も文を送ったが返事は来ない。数か月後、白菊は江ノ島に現れて自休に和歌を残し、断崖から海へ身を投げた。白菊は自休の思いを分かっていながら、実るはずのない恋だと悩み抜いた末のことだったという。これを知った自休も同じ崖から飛び込んで死んだ。白菊が身を投げた場所が、いま地図に載る稚児ヶ淵だとされる。
原典より
江ノ島の地図を見ると「稚児ヶ淵」という場所があるが、ここが白菊が身を投げたところなのである。—— これが臨死体験だ(つのだじろう(巻頭寄稿)ほか) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
これが臨死体験だ(つのだじろう(巻頭寄稿)ほか)
『これが臨死体験だ』は、つのだじろうの巻頭寄稿「私の考えるあの世」を掲げ、超科学研究会や本誌編集部などの読物を集めた心霊と超常現象の読物集である。『日本霊異記』の蘇生譚やムーディの研究に拠る臨死体験の解説を軸に、スウェデンボリーの霊界探訪、江ノ島や勝興寺などの怪異の地、死の予言、転生、『チベットの死者の書』を取り上げる。特別読物五本のほか、読者投稿の不思議体験、血液型や「気」の実用読物、国内外の怪事を伝える短信を収める。