犬の日に麦まきせぬわけ(老人とインド)
どんな伝承か
むかし、日本には麦がなかった。ある老人がインドの国へ行き、持っていた杖の中に麦の種を三粒しこんだ。すると、その家の犬が吠えた。家の主人は不思議に思って老人を裸にして調べたが、何も出て来ない。犬が吠えたのは申し訳ないといって、その犬を殺してしまった。それで犬が祟るというので、供養として、イヌの日に麦まきをするときには、老人が持って来た種と同じ三粒だけを犬の分として畑の隅に蒔けばよいといった。館林の辺りでは、イヌの日に麦を蒔くと食わないものができるといった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
群馬県史 資料編 27(群馬県史・江戸時代~明治時代の記録編纂)