三舞村字ロヶ谷の金子徳兵衛は文政二年十二月五日の生
どんな伝承か
和歌山県東牟婁郡三舞村字ロヶ谷の金子徳兵衛は文政二年生まれ、明治十一年に八十九歳で没した。田植えの帰りに日置川で行方不明となり、数日後、大木の梢で発見されたが、樹上にいた理由を語らなかった。以後、夜ごと山へ登っては衣服を破って戻るなど奇異な振る舞いを見せ、「天ぐ徳兵衛」と呼ばれるようになった。天狗に助けられて以来、天狗と交わり各地を見聞きしたと語り、ロヶ谷の天狗山の頂に石室を構えて起臥したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。