阿波の巡礼栂八十吉が癩病にかかり四国巡拝の途中ここで倒れ死んだ
どんな伝承か
高知県高岡郡黒岩村の六部塚。大正六年ごろ、阿波国海部郡の巡礼栂八十吉という者が癩病にかかり、四国巡拝の途中この地で倒れて死んだ。村人はこれを埋めて六部塚とした。ところがこの塚に祈れば何の病でも平癒するという評判が高まり、参詣する者が多かったが、その後は次第に衰えてきたという。土佐風俗と伝説に載る。日本伝説名彙は塚の部の六部塚の項に、静岡・愛知の同名の塚と並べてこの一条を収めている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。