猟人三上三郎が雄犬雌犬を率いて入り
どんな伝承か
滋賀県甲賀郡鮎河村では、字井田の村社三上六所神社で毎年九月七日に犬まつりを行っている。昔、三上三郎という猟人が雄犬と雌犬を率いて野洲川を遡りこの地に分け入ってみると、村人は怪狸のために害せられて、ただ一人が残っているだけであった。二匹の犬にあたらせて狸を噛み殺させた所を犬伏が谷といい、狸が村人をくわえて来た所を天狗が谷といって、そこにまな板石という平石があったという。三郎はこの地に留まって村を開き、犬の死後は葬って犬塚としたと伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。