戦の死者と武器を収めた供養塚
どんな伝承か
益田郡小坂町の大島(現・下呂市小坂町大島)の諏訪神社前の畑の中に千人塚がある。この地で戦があったとき、死者の遺骸と武器を収めて築いた供養塚と伝わる。かつてこの塚を掘って埋められた品を得ようとした者がいたが、その人は病んで死んだため、以後は祟りを恐れて誰も掘る者がいないと『益田郡誌』は伝えている。戦死者の合葬と発掘の禁忌をあわせ語る、各地の千人塚に共通する型の条である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。