燈明岩
どんな伝承か
岡山県久米郡大井東村では、宝徳二年六月十一日、村人の岡田清末が幾晩も岩のあたりに灯火のような光を見て行ってみると、岩の中央に白幣が立ち灯明が輝いていた。合掌して祈ると、氷田庄に鎮座する神だが故あってこの地に降り、長く氏子の繁栄を守ろうというお告げがあり、後に矢倉社を建てた。この岩は明神岩とも呼ばれる。島根県周吉郡中村では、燈明松と呼ばれる大松が月のない夜に光を放ち、建福寺の和尚の夢に現れた不動明王をこの松の上に発見して寺に迎えたと伝える。
原典より
寶德二年六月十一日、この地の岡田清末、この岩の辺りに連日夜書續いて、燈火を焚いたやうな形が見られ、行つて見ると一岩の中央に白幣が立ち燈明が輝いてゐた。—— 日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。