鼻から麦を出す稼山の石地蔵
どんな伝承か
桑下に稼山という山があり、そこに石地蔵が一基立っている。村の怠け者が暮らしに窮してこの地蔵に食べ物を乞うと、地蔵は鼻の穴から一日分の麦を出してくれた。男は毎日それをもらって遊び暮らしていたが、やがて一日分では足りなくなる。ある日、麦が出ている最中に鼻の穴へ反物を突っ込んで穴を広げたところ、麦はぴたりと出なくなってしまったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。