悪疫流行で田植ができない藤右衛門一家のため
どんな伝承か
旧三島郡来迎寺村浦村(現在の長岡市浦)の「田掻観音」の伝え。正嘉二年五月、悪疫が流行し、百姓藤右衛門の一家も倒れて田植えができずにいた。すると一夜のうちに、一人の行者が現れて田を掻き、苗を植えてくれた。不思議に思って観音堂を見ると、本堂も絵馬もことごとく泥にまみれていたという。観音が行者の姿となって田植えを助けたと信じられ、田掻観音の名で呼ばれるようになった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。