背に縦十個の穴が刻まれ
どんな伝承か
長野県南安曇郡倭村、松本へ通じる街道の南側に地蔵が立っている。灸地蔵と呼ばれ、その背には縦に十個の穴が刻まれている。ここに灸をすえ、自分の患う箇所にも灸をすると治るという。かつてはこの穴に銀の象眼が施されていたが、乞食が持ち去ってしまい、今はもう残っていないと伝える。旅人の行き来する街道沿いに立つだけに、病を治す地蔵として近隣から広く信仰を集めていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。