人殺しをした男が焼場の地蔵に口止めを頼むと
どんな伝承か
静岡県小笠郡三浜村で、人殺しをした男が焼場の地蔵に、見ていたことを人に言わないでくれと頼むと、地蔵が「おれは言わぬがおまえ言うな」と口をきいた。男はこの地蔵が口をきいたことを触れ回ったため、かえって自分の人殺しの罪がすぐに露見してしまったという。福井や兵庫にも同型の言成地蔵の話が伝わり、口止めのはずが露見を招く逆説的な結末を共有している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。