義経を慕って岩になった犬
どんな伝承か
銚子市の犬吠崎から名洗にかけては、なぜか源義経にまつわる伝えが目につく。銚子市史などによれば、兄頼朝の追手を逃れて奥州を目指した義経は、銚子から船に乗って海を北へ向かったという。外川浦にある犬岩は、義経が従臣とともに船出したとき、岸に置き去りにされた愛犬が化した巨岩だと語られる。犬は主を慕って七日七夜ほえ続け、そこから犬吠の地名が生まれたともいう。もっとも市史は、この一帯が頼朝の忠臣千葉常胤や東氏、海上氏の領地で義経には最も危うい土地だとして、この説を退けている。
原典より
源義経の伝説地は多いが、銚子市の犬吠崎から名洗にかけてなぜか目立つ。—— 房総の年輪 より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の年輪
編『房総の年輪』を全93話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。