煙の中の恵比須大黒と狐のもさく
どんな伝承か
二本松市東新殿の釈迦堂の前でのこと。ニシンを買って帰る途中の者が一服しようと腰を下ろすと、立ちのぼる煙草の煙の中に恵比須と大黒の姿が浮かんだ。見とれているうちに、買ってきたニシンは消えていた。茂テ木というところにもさくという名の狐がいて、人を化かしてニシンを食べてしまったのだという。それからこの道を行く者は釈迦堂に狐の好む油揚げを供え、化かされないようにしたと伝えられる。田沢の桑原テウが語った話である。
原典より
昔、この地の人がニシンを買って帰る途中、東新殿の釈迦堂の前で休み、いっぷくつけていると、そのたばこの煙の中に恵比須様と大黒様が現れた。—— 岩代町史 第4巻(岩代町) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
岩代町史 第4巻(岩代町)
岩代町編『岩代町史 第4巻』を全23話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。