14. 黒姫山の妖蛇
どんな伝承か
信濃国下高井郡中野の領主高梨摂津守政守には黒姫という美しい娘がいた。花見の宴でその膝元に現れた白蛇に姫が酒を与えると、その夜姫の夢枕に若武者が現れて夫婦になってくれと望んだ。二日後、湯の山の奥にある大沼池にすむ黒龍と名乗る若武者が政守のもとを訪れ、百日にわたり姫を望み続けた。政守は策を案じて馬で城を二十一回まわる勝負を挑み、周囲に刀槍を逆さに植えさせた。黒龍は正体を現しながらも約束通り城を二十一回まわりきった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の妖怪伝説(小笠好恵・昭和中期~後期(推定))